こんにちは!現場監督の山本です。
バルコニーの防水って何?
建築現場の不思議を1つご紹介します。
このグレー色の部分はバルコニーの大事な足元となる所。バルコニーの形を作っ
てからグレーの防水塗装を施しております。と簡単に書いておりますが、ただ単
に塗装をしているだけではありません。
バルコニーの床部分に関しては特に木材の上に直接防水塗装しただけでは、もし
塗装が剥げ落ちてしまった場合に、雨がグレーの塗装を通り越して木材に浸入し、
次第に木材(骨組み)を腐らせてしまうことになります。
では、そうならないようにするためにはどうやって対策しているかと言うと
①FRPシート(繊維強化プラスチックシート)の敷込み
木材全体をプライマー処理してから、床部分にふわふわのFRPシートを敷き込こんで、
②ポリエステル樹脂系塗料を塗布
魔法の液体をFRPシートに塗り込んで硬化を待ちます。
③専用保護剤を塗布
防水層が完全に硬化すると強靭な防水層が形成されます。その後、トップコートと言われるグレーの専用表面保護剤を塗装すると
皆さまがよく目にするバルコニーの床が出来上がります。
出来上がってしまうと上からは見えないですが、グレーの塗装の下には軽くて強
いFRP層があります。塗装が剥げたからと言ってすぐに雨が染み込んでしまう
ことはありませんのでご安心ください。
ただ、衝撃に強い強化プラスチックと言えども万能ではありませんので以下のこと
には十分にお気をつけください。
●鋭利なものを当てる
●重量物を載せる
●火気は厳禁
●化学薬品の付着
あとは常に清掃をお願いします。
※トップコートは表面の傷み具合に応じて塗り替えをお薦めします。
(塗装メーカー様の保証書に細かく記載されております)
<このコラムは現場監督の山本が書きました>